薬膳資格の難易度・合格率は?全11資格の試験方式を一覧比較

調査: 2026年7月8日執筆: 資格のレシピ編集部

試験勉強の机の上のイメージイラスト
先に結論

薬膳の入門資格は、ほぼ落ちません。全11資格中9つが在宅・オンライン受験で、多くはテキストを見ながら受験できます。合格ラインも60〜70%。
例外は中医薬膳師国際薬膳師の2つだけ。ここだけは学習量が桁違いです。
つまり資格選びで「難易度」を判断軸にする意味はほぼありません。費用と中身で選ぶべきです。

「薬膳資格って難しいの?」「落ちたらどうしよう」——申し込む前にこれを心配する人は多いのですが、結論から言うとその心配はほぼ不要です。

このページでは、編集部が全11資格の試験方式・合格ライン・再受験の可否を公式サイトで調査し、一覧にまとめました。数字を並べると、このジャンルの試験がどういう設計思想でできているかがはっきり見えます。

まず事実: 合格率を公表しているのは1資格だけ

調査してわかった、いちばん重要な事実がこれです。

薬膳系の資格で合格率を公式に公表しているのは「薬膳マイスター(和漢薬膳師)」のみで、がくぶんの公式サイトに「受験者の90%以上が合格」と明記されています。残りの資格は、合格率を公表していません。

公表がない以上、当サイトも他資格の合格率を数字で書くことはしません(「合格率95%!」のような出所不明の数字を載せている比較サイトを見かけますが、根拠が確認できないものは載せない方針です)。

ただし、合格率が分からなくても難易度は試験方式から推測できます。そちらを見ていきましょう。

全11資格の試験方式・合格ライン一覧

資格 試験方式 合格ライン・合格率 学習期間
薬膳コーディネーター 在宅・マークシート(添削課題3回+最終試験) 正答率60%以上・3回まで再受験可 標準4ヶ月(サポート最大12ヶ月)
薬膳マイスター 在宅・修了認定試験 70点以上で和漢薬膳師認定証を申請可能・受験者の90%以上が合格 最短2〜3ヶ月(サポート期間10ヶ月・課題指導5回)
薬膳インストラクター(キャリカレ) 在宅受験 得点率70%以上 標準4ヶ月(サポート期間600〜800日)
薬膳インストラクター(統合医学協会) 在宅・オンライン試験 非公表 1〜3ヶ月
薬膳調整師 在宅受験(基本コースの場合)/プラチナは課題提出のみで試験免除 正答率70% 最短1ヶ月(オンライン講座)/最短2ヶ月(紙教材)・標準6ヶ月
養生薬膳アドバイザー・薬膳検定1級 在宅・オンライン試験 非公表 1〜3ヶ月
薬膳漢方マイスター Web受験(スマホ可)・即時結果 非公表(随時受験可) 約1ヶ月(サポート180日)
薬膳プロフェッショナル 在宅受験(添削は任意提出) 非公表 最短3週間〜
中医薬膳師 筆記試験 非公表 約1年(2年以内に最低1回・通算3日のスクーリング出席必須)
国際薬膳師(士) 認定試験(本草薬膳学院で本試験の約1ヶ月前に3日間の受験対策講座あり) 非公表 中医薬膳師の取得(約1年)+受験対策講座3日(本試験の約1ヶ月前)
薬膳・漢方検定 オンライン受験・年2回(9月・2月) 正答率70%程度 独学(目安1〜2ヶ月)

2026年7月8日時点の編集部調査(各公式サイト)。「非公表」は公式サイトに記載が確認できなかったものです。

なぜ「ほぼ落ちない」のか — 3つの設計理由

1. 在宅受験・テキスト参照可

11資格中9つが在宅またはオンラインでの受験です。会場に行って時間制限の中で記憶を問われる、という形式ではありません。多くはテキストを見ながら解答できます。

これは「甘い」のではなく、そもそも落とすための試験ではないということです。民間資格の試験は、学習内容の到達度を本人が確認するチェックポイントとして設計されています。

2. 合格ラインが60〜70%

合格ラインを公表している資格を見ると、薬膳コーディネーターが正答率60%以上、薬膳マイスター・薬膳インストラクター(キャリカレ)・薬膳調整師・薬膳・漢方検定が70%前後。テキストを一通り読み込んでいれば届く水準です。

3. 再受験できる・試験免除まである

薬膳コーディネーター(ユーキャン)は受講期間内(最大12ヶ月)に3回まで再受験可能。一発勝負ではありません。

さらにSARAスクール・諒設計アーキテクトラーニングのプラチナコース(スペシャル講座)にいたっては、課題提出のみで試験そのものが免除され、2資格を100%取得できます(79,800円)。「試験を受けたくない」というニーズに、業界が制度で応えている形です。

唯一の例外: 中医薬膳師と国際薬膳師

ここまでの話は入門資格に限った話です。次の2つだけは、まったく別のカテゴリだと考えてください。

中医薬膳師 筆記試験 / 約1年(2年以内に最低1回・通算3日のスクーリング出席必須)
国際薬膳師(士) 認定試験(本草薬膳学院で本試験の約1ヶ月前に3日間の受験対策講座あり) / 中医薬膳師の取得(約1年)+受験対策講座3日(本試験の約1ヶ月前)

中医薬膳師は本草薬膳学院の通信コースで想定学習時間1,000時間(1日2時間・週10時間で約1年)、小テスト全10回、そして通算3日のスクーリング出席が修了の必須条件。試験は在宅ではなく筆記試験です。

国際薬膳師(士)にいたっては、その中医薬膳師の取得が受験資格そのもの。スタートラインに立つまでに約1年と26万円超がかかります。

この2つを指して「薬膳資格は難しい」と言うなら正しい。ただし入門資格と同じ土俵で語るものではありません。

編集部の結論: 難易度で選ばない

資格選びの相談でいちばんもったいないと感じるのが、「難しそうだから安い方にしておこう」という選び方です。

ここまで見た通り、入門資格の難易度差は実質ありません。全部ほぼ受かります。だから難易度は判断軸として機能しない——選ぶべき軸は「総額」と「学ぶ中身」です。

費用の比較は全11資格の横断比較にまとめています。受講料だけでなく受験料・年会費まで含めた「5年実質総額」で並べているので、そちらで選んでください。

逆に、「せっかくなら歯ごたえのある学習がしたい」「専門家として通用する知識が欲しい」という人は、最初から中医薬膳師を検討する価値があります。難易度が高いことが、そのままこの資格の価値になっているケースです。

よくある質問

薬膳資格の合格率はどのくらいですか?

公式に合格率を公表しているのは薬膳マイスター(和漢薬膳師)だけで、「受験者の90%以上が合格」と明記されています。他の資格は合格率を公表していません。ただし全11資格中9つが在宅受験・テキスト参照可・再受験可という設計なので、実質的な合格率は相当高いと考えて差し支えありません。

薬膳資格の試験に落ちることはありますか?

制度上はありえますが、想定しにくい設計です。多くが在宅でテキストを見ながら受験でき、合格ラインも60〜70%。薬膳コーディネーター(ユーキャン)は受講期間内に3回まで再受験できます。落ちても再挑戦できる資格がほとんどなので、「落ちたら終わり」の試験ではありません。

試験なしで取れる薬膳資格はありますか?

あります。SARAスクール・諒設計アーキテクトラーニングの「プラチナコース(スペシャル講座)」は課題提出のみで試験が免除され、薬膳調整師と漢方コーディネーターの2資格を100%取得できます(79,800円)。試験を受けたくない人にとっては唯一の選択肢です。

難易度が高い薬膳資格はどれですか?

中医薬膳師と国際薬膳師(士)です。この2つだけが別格で、中医薬膳師は約1年・想定学習時間1,000時間・通算3日のスクーリング必須・筆記試験。国際薬膳師はその中医薬膳師の取得が受験資格になります。ここを「難易度」と呼ぶなら、他の入門資格は難易度を語る対象ではありません。

勉強時間はどのくらい必要ですか?

入門資格は標準1〜4ヶ月、1日30分程度を想定した設計が中心です。最短では薬膳プロフェッショナル(ラーキャリ)の3週間、formieの約1ヶ月。一方で中医薬膳師は通信コースの想定学習時間が1,000時間(1日2時間・週10時間で約1年)と、桁が変わります。

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参考・出典

以下の一次情報を編集部が確認して執筆しています(最終確認: 2026年7月8日)。価格・条件の最新情報は各公式サイトをご確認ください。

  1. ユーキャン 薬膳コーディネーター資格取得講座(公式)
  2. 本草薬膳学院(認定団体・公式)
  3. がくぶん 薬膳マイスター養成講座(公式)
  4. キャリカレ 薬膳インストラクター資格講座(公式)
  5. キャリカレ 同講座 資格試験ガイド(公式)
  6. 日本能力開発推進協会(JADP) 薬膳インストラクター資格(認定団体・公式)
  7. 日本統合医学協会 オンライン資格取得講座(公式)
  8. SARAスクール 漢方・薬膳資格講座(公式)
  9. SARAスクール 漢方薬膳の資格・検定試験について(公式)
  10. 諒設計アーキテクトラーニング(公式)
  11. 日本安全食料料理協会(JSFCA) 薬膳調整師資格認定試験(認定団体・公式)
  12. formie 薬膳漢方マイスター資格取得講座(公式)
  13. 日本能力教育促進協会(JAFA) 薬膳漢方マイスター(認定団体・公式)
  14. ラーキャリ 薬膳プロフェッショナル資格取得講座(公式)
  15. 本草薬膳学院 中医薬膳師コース(公式)
  16. 本草薬膳学院 講座・料金一覧表(公式PDF・教科書代/スクーリング費の根拠)
  17. 本草薬膳学院 各資格紹介(公式・認定団体/受験資格/合格者数の根拠)
  18. 薬膳・漢方検定 公式サイト
  19. 日本漢方養生学協会 漢方養生指導士(上位資格・公式)